李宇衍論文「佐渡鉱山に動員された 135 人の『証言』(強制動員被害申告調査記録)」を公開いたします

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 平素より当研究会をご支援・ご声援くださり、ありがとうございます
 本日は、『反日種族主義』の共著者である李宇衍が執筆した「佐渡鉱山に動員された 135 人の『証言』(強制動員被害申告調査記録)」を公開いたします。

李宇衍論文「佐渡鉱山に動員された 135 人の『証言』(強制動員被害申告調査記録)」

 同論文は、韓国の国家記録院に保管されている佐渡金山元労働者及び遺族の証言を李宇衍氏が閲覧し、2023年に執筆された論文です。実際の証言記録がどのように記載されたのかを窺える貴重な研究です。
 佐渡金山に関する証言は最終的に147人となり、その研究成果を2025年11月29日に開催される当研究会の公開研究会にて李宇衍氏が発表します。『歴史認識問題研究』第17号にも「佐渡鉱山に動員された朝鮮人 147名の『被害申告書綴』分析」というタイトルで李先生が寄稿されておりますので、こちらも是非、ご一読ください。

 佐渡金山の韓国人証言に関しては、強制動員真相究明ネットワーク・民族問題研究所編『佐渡鉱山・朝鮮人強制労働』(2022年)にも紹介されていました。しかし、証言の紹介があまりにも簡素であり、人数も124人に限定していたため、詳細な考察が困難でした。李宇衍論文によって初めて、全貌が明らかとなりましたが、当研究会では『佐渡鉱山・朝鮮人強制労働』と「佐渡鉱山に動員された 135 人の『証言』(強制動員被害申告調査記録)」の証言内容を比較する作業を行いました。
 以下に証言の比較表を添付いたしますので、ご高覧頂けましたら幸いです。

佐渡金山 証言比較表(作成:長谷亮介)

 歴史認識問題研究会では引き続き、朝鮮人戦時労働者に関する学術的研究を進めてまいります。

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